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Q
   わが家は、平屋づくりで海の見える眺望が自慢ですが、主人の友人の設計士に、耐力壁のバランスが悪いといわれています。見晴らしを犠牲にしてでも、壁をつけるべきでしょうか。屋根はイタリア風のオレンジの洋風瓦で葺いています。



A
   ご住所が湘南地方なので、かなりステキなお宅が目に浮かびます。しかし、結論から先に言うと、設計士の方のいう通りが正解です。東海地震の可能性は少しも減っていませんし、関東地方に大地震が起こる危険性も、減ってはいません。2階建ての家に比べ、平屋造りの家は、地震に強いといわれていますが、開口部が必要以上に多く、耐力壁が少ない家は、地震に対して無防備といってもいいでしょう。今度の建築基準法の改正(平成11年5月)に伴い、耐震用のリフォームの第1に耐力壁の設置が挙げられています。これによると、1本の筋かいをするだけで強度は1.5倍、たすきがけ掛けの筋かいと外壁に構造用の合板を組み合わせた場合、5倍も強度が違うことが示されています。国(国土交通省)でも、耐力壁の配置をすすめるよう指導しています。耐力壁でもう一つ忘れてならないのは、その配置です。建築基準法では、1/4法といわれる方法で、家全体にバランス良く耐力壁が施工されるよう、その配置をチェックしていますので、専門家(設計士)の指示に従うことをおすすめします。また、どうしても眺望を犠牲にしたくない、というのであれば、最近では、開口部(窓)のある耐力壁という製品も出ていますので、そうした製品も採り入れながら、耐震性のある家にチャレンジして下さい。せっかくの眺望も、災害との交換ではあまりシャレになりません。



 

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